成人の歯科健診
健診と検診の違いはご存知ですか?簡単には、何も痛くないけど何か病気があるかのチェックが健診、痛みなどがあり、その原因を特定することが検診となります。
歯周病は歯を喪失する疾患であり、年齢と共に進行することがわかっています。通常、歯科医院へ通院するのは、痛み、腫れや歯が動くなどの具体的な症状がでてからになると思います。
しかし、歯周病はサイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)と呼ばれ、ある程度進行するまで自覚症状がないという特徴があります。そのことが、国民皆保険が始まり、歯周病治療が行われるようになり60年ほど経過しても、国民の8割が歯周病と言われている要因のひとつと思われます。
また、歯を喪失することで、医療費が上がることが示唆されており、また歯周病罹患患者は総医療費が高いという方向もあります。
そのため、歯周病は予防できることが望ましいものの、発症した場合には、軽度〜中等度のうちに治療を行う必要があります。そのためには、若年者を含む、広い年齢幅での歯科健診が必要となります。
また、多くの方は学生時代のムシ歯予防の歯ブラシしか知りません。歯周病の正しい知識とその予防方法を身につけていただくためにも、持続的に啓発を続けることが必要となります。
歯周病検査には主に、歯周ポケット検査、レントゲン検査、口腔内写真、細菌検査などがありますが、そのうち、最も簡便で有用な検査のひとつが歯周ポケット検査です。それは、歯の周囲の歯肉(歯周組織)は、歯に付着している状態で歯肉溝(しにくこう)という隙間をプローブと呼ばれる細い器具で深さを測ります。(チクチクする検査です)
健康な状態では、1〜2mmで出血はありませんが、炎症があると出血します。
中等度の歯周病では、4〜5mm、重度では6mm以上の深さになります。
葛飾区の歯科健診
**成人歯科健診:**歯科健診により,歯科疾患(歯周病,むし歯,顎関節疾患,口腔粘膜疾患,不正咬合等)の予防や早期発見に努めると共に,健診を契機として,かかりつけ歯科医の定着を図り,もって区民の口腔保健向上を目的として行っています。
区内にお住まいで,年度中に40歳,45歳,50歳,55歳,60歳,65歳,70歳になる方を対象として,平成4年9月から実施しています。